第一試合 まずはコイツだ、登竜門対決!!

Wライダース VS A−2 
6月 24日 UP


画像は、McCOYハーレーとバズリクソンのネームパッチ後付けです。



 ライダースといえば、まず思い浮かぶのは、WライダースJKTではないでしょうか?
 ショットのライダースなど、値段は大体5万前後と、
 近年10万オーバーは当たり前という革ジャン価格帯にあって、
 なかなかにコストパフォーマンスいいと思います。

 画像のWライダースはMcCOYハーレーですので、
 そこそこのお値段してしまいますが、
 この対決においてはWライダース側の出場選手は、
 登竜門対決という事もあり、ショットと同価格位のモノをイメージして、
 このあとのテキストを読んでいただきたく思います。


 対するA−2、一見オッサン臭いデザインですが、着てみるとこれがなかなかこじゃれてる粋なJKT。
 袖のオッサン臭さを強調するリブも、年をとるごとにいとおしくなって来ます。
 アヴィレックス、クーパー、ショット、VANSONなどの物ならば、
 低価格で買うことも出来ますが、
 この戦いにおいてはバズリクソン、McCOYなどをイメージしていただけますでしょうか?

 ライダースに思い入れを持っている人で、
 最初に買ったライダースがショットという方は多いと思いますが、
 FJの場合は、ショット、VANSONなどの「なんちゃってA−2」ではなくて、
 バズ、McCOYから入る人が多いようです。


 どちらも定番デザインで、これまで長く愛され、
 これからもなくなることのない二つのモデル……勝敗はいかに!!










「値段について」


 ライダースとA-2を比べた時、A−2の方が全然高いですが、
 欲しがる年齢から考えた時に、
 ショットのライダースなどで高校生位と、
 ちゃんとしたレプリカモデルのA−2で、25歳位
(その渋みのあるデザインから、おそらくA−2に興味を持ち始める最大公約数的年齢はこれ位じゃないでしょうか?
 5万と10万以上と大差はありますが、
 買うにいたる決意、サイフに与えるダメージの割合は同じ位ではないでしょうか?


 そうは言ってみるモノの
 やはり、ライダースのほうがコストパフォーマンスは高いような印象があります。
 ライダースはパーツも多く、見た目も派手で、なんかお金がかかっているようなイメージありますが、
 A−2は興味のない人が見た時、
 「ユニクロの商品か?」と思うくらいシンプルです。




「デザインとしては」

 お互い歴史ある服ですので、
 ともに完成しきっているので、流行り廃りの影響はないでしょう。

 ともに、他の革ジャンに浮気しても、必ず戻ってくる大定番だと思います。


 特にライダースは、Dポケとかに一時期走りがちなんですが、
 なんだかんだで、こいつに戻ってくるんですよねえ〜










エアロレザー モーターサイクル と バズリクソン のエアロモデル 赤リブ
この二つは値段は同じくらいですね。
A−2も赤リブになると、少しオッサン臭さが薄れますね



「服としての機能」

 ウインドブレーカーとしてのコンセプトで作られたA−2と、ジャンパーとしてのショット、
 当然ショットWライダースのほうが温かいわけです。

 世間的には革ジャンは暖かい物という相場がありますし、

 正直な所、4月〜10月に革を着るのは(私も着てますが)変態だと思います!!

 革ジャンらしいという点では、

 ショットの方が、機能性があるといえるのかもしれません。





 「TPO」
 30近い男がいつもWライダースを着ていると、奇妙な人思われ
 「音楽やってるの」と聞かれます。
 なんだかんだいって、Wライダースは武装服で、コスプレ要素が強いんだと思います。
 会社には着ていけません。

 
 Wライダースを着ていると

 「あえて、それをチョイスしているんだ」

 と言う印象をよきに付け悪きにつけ他者に与えますが、

 A−2は「仕方なくそれを着ている」「服に興味がないからそれを着ている」

 と感じ取られる可能性も大です。


 そのおかげで職場にも違和感なく着ていけるのですが……








「服としての遊び心」

 A−2は好きになればなるほど、着るのが楽しいのですが、
 それは本人の満足度という所が大きいです。
 もちろんオタクにはオタク同士の視線もあり、
 こだわっている人の着こなしはそれは素晴らしいのですが。

 対するWライダースは、ウエストのベルト、横あわせのジッパーなどディティールが多いので、
 わかりやすい形で、変化を持たせる事が出来ます。


 A−2のジッパーの閉める位置を、いつもと10センチ変えても、気付く人はいないでしょうが、
 Wライダースは、上まで閉じると、全く違った服になります。
 A−2も完全に閉めることも出来ますが、それは変でしょう(笑)












 Wライダースはウエストのベルトの穴の位置を変えたり、
 閉めずにたらしたりなど、わかりやすい形で服を演出する事も出来ます。
 周囲に訴えかける意味での着こなしの幅は、Wライダースの方が上だと思います。


「他者に勧めるとしたら」
 10代〜25くらいまでの奴が革ジャン着てみたいといったら、
 私はWライダースを進めます。
 せっかく、あえてワイルドな革を着てみようと思ったのだから、
 ケレンのある、Wライダースを味わって欲しいです。

 25過ぎだとA−2ですね。(この二つ以外にも選択肢があるというなら、トラッカーですが)
 それまでに革モノを着たことがない人には、いきなりWだと、きついと思うんですよ。

 中学生が夏休み明けに茶パツにしてきたような違和感を周囲に与える可能性が大きいと思います。
 A−2ならオッサンジャンパーという隠れ蓑でしばらくすごす事が出来、
 その間に体が着こなしを覚えていってくれます。

 A-2の方が着こなしは難しいと私は思っていますが、
 コスプレ度が高く、周囲の保守的な人にマイナスの感情を与えやすいWライダースに比べると、
 A−2の方が、年長者には、いいんじゃないかなあって思うんです。
















結論



 やっぱりA−2の方がマニアックな服なんだと思います。
革ジャンなのに春秋用で、高い割には、カッコよさがわかりにくい。
 
 服として色々着こなしを楽しめるという意味で、
この勝負、私はWライダースに一票入れたいです。

10代をWライダースと一緒に過ごせたらきっと、色々学べる事が多いと思います。



 あくまで主観です。
 異論のある方も多いと思いますが、
一つの意見として
「俺は全然そうは思わないけど、
世の中にはこんな風に考える人もいるんだなあ〜」
と、
暖かい気持ちで受け止めていただければ、ありがたいです。









PS







ちなみにVANSONのE−2.
画像は少し暗くなってるけど、実物の色はA−2のラセットブラウンに近いです。


ライダースもこういう色にすると、
ちょっとオッサン臭くなるかなあ。
まあ、そこが気に入って買ったんだけど……
来年30だけあって、
趣味が最近ドンドン、オッサン化しているような……、

右のA−2はMcCOYのラフウエア、
A−2は黒くして裏地迷彩にしたりと、コジャレたことしても、
やっぱり微妙〜な気がしますね。


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